ご先祖様はどちら様
高橋 秀実
新潮社
2011-10-21

こんにちは。


先日までは流行っていましたね。先祖供養。景気が衰えると始まるのが先祖供養。景気が良くなると始まるのが、霊能者や占い師やパワーストーンに、じゃんじゃん使い込んでしまう癖。

あなた、先祖供養とか、神様信仰とか、途切れなく続いていますか?
困ったときの神頼みばかりじゃないんですか?先祖供養は何のためにしていますか。その墓に入っている人、ある程度覚えありますか?誰が入っているか分かっていますか?

まず、あなたが商売繁盛、家内安全のために、神様をいたずらに信仰したいと願う時。神様と言っても、色々種類がありますね。いい方向から悪い方向、360度回転気味に存在しておられるので、目先の利益に走ったら、結局は、誰を拝んだらいいか分からなくなっちゃいますね。効果が薄いと、せっかく作った神棚も粗末にしまいがちですね。

神様は、誰がどう判断してみるのかは別として、人が判断する事より、自分の心の、悪玉と白玉の配分率を考えてみれば、自分にとっての、0地点は分かるわけですね。そこから、ご利益と祟りを計算して、リスクがあることを承知して行えばいいんじゃないでしょうか。粗末にすれば祟りがあるので、リスク計算は常に必要です。大きなご利益を運ぶ神様ほど、扱いが難しいので、それの機嫌を取る位なら、あなた自力で頑張った方が、めんどくさくないんじゃないですか。

でも、神様のせいにできて、いっちょラッキーでもありますか?

さて、最近の人が先祖供養をしたがるときは、故人をしのぶということより、祟りを恐れるという事や、祭っておいて、子孫繁栄を願うなど、こう、私利私欲で行うわけですよね。祟りを起こすような先祖って、ろくでもないと思うんですが、祟りを起こさなくては、存在を忘れられてしまうのか。朽ちた墓など幾らでもあるのですがね。それを、掘り起こして知りたいのは、あなたのご自身のルーツではなくて、目先の利益というところが、痛いところですね。

随分前に、宗教法人になった坊さんたちは、檀家獲得に必死です。檀家を維持するのにも必死です。うまくいけば、経営上手。うまく行かなければ、坊さんこそ、先祖供養でしょうか。何のために始めた先祖供養でしょうか。あなた自身のルーツの為に、行っておきたいことだったのではないでしょうかね。

でも、墓や仏壇を熱心に拝んでも、そもそもの、拝んでいる理由や、拝んでも拝み倒せない理由があれば、無理ですわな。以前、霊能者として、フィールドワークをしてた時に色々な仏壇を見て歩いたのですが、出そうな家の仏壇は湿り気多し。
これ、どうしてなのかなと思うんですけれど、恐らく、湿り気の元になるものを取除いちゃえばスムーズになるのではないかと思うところもあります。そこで、乾燥剤を置けばいいと言う話ではなく、炭を置けばいいという事ではなく、故人が訴えたいことを中々、メッセージとして拾えないのは、歯がゆさがありますね。

でも、大概は、あなたがちゃんとやっていれば、湿気なんか出ません。子孫の中に、何かが起きると思うからこそ、メッセージなんですよね。そのメッセージを、「言葉」で受け取る必要はないんだと思います。心当たりを当たれば、そう言えば、こんなことがあって、こういう時、「あの婆ちゃんに叱られた」とか、「爺ちゃんから拳骨貰った」と思えば、それが実はすごく重要な先祖供養なのだと思いませんか。

死ぬことは忘れられることです。過去帳まで作っておくのは、これこれ何某が、こんな家系にいて、こんなことをして、と忍ぶためです。時折、恨みを持って死ぬ人がいますが、殺されたとか無念でも、その人の事まで背負っていく必要はないんです。そういう人の供養は、別個で行って、あなたはあなたが幸せになることが一番です。

時折、いつも長子が早世する家系もありますが、あれもよく調べると、実はそういう遺伝子だったという事も割と解明されています。迷信を迷信として引き継ぐ家系もあります。我が家も、独特な迷信があります。でも、それはそれでそんな我が家ですで、いいんじゃないですかね。後ろめたく思う必要はないですよ。

しかし、神様のお力は無欲で受け取れとよく言われますが、先祖供養も、同じだと思いませんか。ルーツって思った以上に、自分の体を司る遺伝子の来た道でしょう。こういう人がこういう人と結婚して、こういう遺伝子を貰って、こうなってこうなって、という、遺伝子の歩んだ道でしょう。ただ、それだけを、極めて利己的な遺伝子の組み合わせの亡骸を、もったいぶって拝むより、自分って色々な積み重なりで存在しているんだって、驚異の思いで見守るほうが、無欲に近いと思いませんか。

墓に入っているのは、あなたという存在へ命を繋いできた人たちの成れの果て。あなたがその遺伝子を憎もうが、喜ぼうが、どうしようが、それは紛れもなく、あなた自身。どう生きていくか、それは、あなたへと命を繋いできた人の歴史から学べることは凄く多いです。どういう仕事を得て、どういう事だったら得意だったのか、どう生きてきて、どうしのいだのか。歴史は、あなたに、これからのあなたの行き先を雄弁に語ってくれます。

どの道、日本人って日本教と呼んでいい程、独特な宗教概念があります。これは、諸行無常から出たんだと思いますけれどね。わたし達の先祖が歩み、わたし達が歩む中で育まれた感覚だと思います。

無欲で、神様を祭ったり、先祖供養は致しましょうね。
あっ、でも、景気が良くなってきたので、「おかげ参り」をいたしましょう(笑)。「ええじゃないか」と参りましょう。




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(古典的存在の本です)