依存症ビジネス
デイミアン・トンプソン
ダイヤモンド社
2014-10-20

こんばんは。

時々、検索された人の検索キーワードの組み合わせを見て思う事があるんです。

統合失調症と呼ばれ、双極性障害と呼ばれ、あれこれしている感覚過敏の方が、如何に「精神病」というカテゴリから自身を抜け出させようとするのかと。

現代社会は確かに、メンタルマネジメントに厳しいですが、昔の社会は今より労働時間や内容が過酷だったんですよ。だから、今の生活から社会に出ようとする人が、メンタル面で厳しいのは、そりゃ余程甘やかされた子供時代を送ったんですね。

甘やかされない子供時代を送った人が、あなたを全力で甘やかし、ちょっとしたクレームで心折れるような、そんなメンタリティに成長させたんですね。打たれ弱いこと、この上なし。しかし、そこまでして働く気持ち、全くなし。
これが、収入や資産の点で働かなくてもいいですよという人であれば、箱入り「息子」「娘」「奥さん」「亭主」でもいいでしょう。
でも、社会性ゼロですからね。

ネゴシエーターとして未熟どころか、ネゴシエーターになった気分で論争をぶちまけている人も、結局は面と向かったらコミュ障だったりとか、奥さんとして家にいるのが長すぎて、外の人と争ってばかりとか。コミュ障にも、色々な種類がいますわ。
ネゴシエーターってのは、目的の利益に向けて交渉する人ですからね。目的の利益が、いつも「自己中心」で、結局誰にも振り向いてもらえない人は、そもそも、コミュニケーション上手なんでしょうか。あなたの思い通りに人を支配しようとして、あなたは空回りして、結局、憤懣やるかたない。もしくは、周りにそういう人がいて、振り回されっぱなしとか。

そんな中で、いったい誰が精神病で誰が精神病ではないという、明確なカテゴリ分けがあるのでしょうか。
ないですよ。そんなの。別に飲んでいる薬に、「統合失調症にも効く」とかあったとしても、それ目的で処方されているかどうかなんて、そこまで徹底して問いたいところでしょうか。問題は、精神病じゃないと頑なに自分を思い込んで適切な処置を遅らせる方が困るんじゃないですか。

昔、戦争に行ってきた退官した精神科医に伺ったことがあるのですが、外科医なんかは、割と手術で苦戦して48時間戦っちゃいましたとか、そんなケース結構あるんですよ。それで、手術が終わった時には、不眠不休で、当人は神経が高ぶって、「ちゃっちゃらりらー」になっているんだそうなんです。
勿論、これで翌日の勤務や外来に響くとなると困るので、適当に向精神薬を処方してもらって、飲んで寝る、つまり、ドーパミンの蛇口が壊れる前に、一旦リセットしておく人いるんだそうです。

定常的に飲むわけではないですが、確かにある種の向精神薬は、人によって「脳が委縮する」ことが多いそうです。しかし、そうではなく、長期間ドーパミンの蛇口が壊れ続ける人の手当てに対して安全な薬を模索中だと言う話も聞きます。しかし、人はある程度寝ている時間が長ければ、元に戻るフットワークも重くなります。

わたしも、時々気が狂ったように「記憶」できてしまう時があって、そういう時、危ないなと思うことありますよ。わたしは、そういう時、精神的に「ストレス」という負担を感じるので、別に遠慮なく睡眠薬でも飲みますね。睡眠薬で眠れない時は、そういう成分のある薬を選びますね。

たまに、そういう薬は、呼吸困難に陥ってしまうので、わたしにしてみたら、脳の委縮より「最大重要課題」な訳で、血中濃度や使用する薬物の量なんかは、注意しないと大変なことになります。

でも、精神的にあまりに疲れている時って、時として量を誤ったりするのですわ。気がついたら、血中濃度が高まりすぎて「眠れるけれど、呼吸も止まっちゃう」こともあるんですよ。それでは困りますよね。

なので、自分でそういう点は本当に注意しながら、自分をよく見て行ったりしますね。リラックスしている時には、1錠で済む薬が、常に緊張している状態だと2錠にしても足りない時がある。でも、決して量を過度に増やしたりはしません。

先ほど出た外科医は、「ヒルナミン」がお好きだったようで、ヒルナミンを放り込んで、「うっ動けねぇ」とか思いつつ、ストレッチャーで寝ていたと言う話です。(ストレッチャーで寝ていた理由は、ひとつは、あまりに眠りすぎて職場に欠勤しない様にという配慮、もうひとつは、遅刻しても大丈夫なほど寝て頭のキャッシュをクリアにしたいという配慮)

だから、それは人それぞれですけれど、誰が精神病で誰が精神病ではないかという点で語るなら、精神病で色々な生活に支障が出る程こじれた場合は、病だと思っていいのではないかと。そうじゃなくて、未然で防ぐのであれば、「多少なりとて、精神安定剤代わりに依存グッズ」を利用して、心の不安定さをフィックス(修理)しても構わないんじゃないですか。

というより、女性は「分析と後悔」が仕事とよく言われますが、やっちゃったことをくどくどと悩んで分析して、あれこれ、後悔して言い訳じみるのが好きです。でも、それを、人に対して行ってはならないのですよ。

どんな人の行動も、決してあなたの分析で分析できる行動ではありません。理由は、当人のバイオリズムや、また、気圧の変化、疲労、色々な要素が加味されて、人の行動とはできあがるものなのです。だから、あなたがくよくよ、その時のことを思い悩んでも仕方ありませんが、かと言って、「悪気はなかった」でなんでも言われてはたまりませんよね。

得てして、今の世の中は、どんな人にも人格を求め、どんな人にも高潔を求め、どんな人にも知性を求めたがります。母親に、修道女並の生活を強いたがるティーンエイジの娘さんや息子さんじゃあるまいし、どんなに相手に求めても、相手がその条件を満たせるほど完熟した人間性を持ち合わせている訳ではありません。

だからこそ、わたし達は、いつも不安なんです。この先の社会がどうなるかもわからないし、杞憂の人であれば一歩も動けなくなる。自分の老後を考えたとして、幾ら考えてもきりがない。そんな不透明な先行きに、心が苦しくなる時もありますし、子供の頃に苦労していないと、苦労に対して免疫ができていない為、すぐ疲労感から感覚過敏になる人も割と多いです。

精神病は心の風邪とは申しますが、風邪も細菌性の風邪から、ウィルス性までバラエティに富んでいます。だからこそ、あなたのこころが不安定で、精神的にぶれすぎる時は、少し休んだ方がいいのです。願わくば、もはや、メンタルケアは当たり前とし、自分なりの特効薬になる「民間療法」を生み出せば、少なくともあなたと同じ体質の人には効果があります。

しかし、人は自分の痛みには割と「鈍感」な面があり、疲労しすぎた感覚過敏にて、「病が重くなる」ケースもあります。聞こえる音域が広すぎて、「赤ちゃんの泣き声がどうしても我慢できない時」もあります。赤ちゃん連れは、万人に受け入れてもらえるものだと思って対処しますが、余裕のない人はどこにでもいます。
そういうところで、昔は騒音も含めて割と寛容だったのではなく、寛容にならざるを得ないような生活環境だったのです。

それこそ、親のセックスの声が聞こえて子供が早熟だったのも、昔はありましたね。
ヤンキーの子の早熟度は半端ないとは言いますが、まぁ、四六時中聞かされれば、潔癖なる嫌悪感か、自分が傷つきたくなくて、あえてそういう世界に逆に飛び込むケースもあります。

色々述べてまいりましたが、今のメンタリティでは、到底世の中を渡り切れないでしょう。でも、休みたい時に休めない状態は、昔もありました。そういう時、どうやって昔の人は、「心壊れずに生きていけたのでしょう。」。

それとも、とっくに病んでいたりして。

あなただったら、その世代がどういう老後を送ったか、ご存じじゃありませんか。皆適切なケアができなくて、修羅場になったんですよ。だから、依存と呼ばれようと、何しようと、あなたの心の不安さを「フィックス(修理)」できるご褒美があると、あなたも頑張れそうですよね。

ただ、決して身の丈を越えない事。

身の丈を越えたかったら、借金して行うのではなく、自身で稼いでからおやりなさい。身の丈を超えるご褒美は、既に「病の範疇」です。
戦時中は、いつ襲撃されて、家族を失うかもしれない恐怖感や不安感を癒すために、服にほんの少しの刺繍を施して心を和ませることもありました。これでも華美だと言われた時代でした。今の時代のご褒美、ゴージャス過ぎませんか。

あなたの身の丈に合ったフィックス方法を探し、「病」を重くしない様にして、そして誰にでも絶え間なく襲う「精神的なストレス」をかわしていきましょう。



成長戦略の隠し球 カジノ解禁―週刊東洋経済eビジネス新書No.37
週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2013-11-30(顧客の借金チェック機能なんか、真面目にカジノやパチンコに欲しいですよ。)

やさしい精神医学入門 角川選書
岩波 明
KADOKAWA / 角川学芸出版
2014-09-18(精神医学は、誰の身の上にも当てはまる)