感応精神病
霊感はある程度強い人と一緒にいると磨かれると言う。しかし、この本では、霊感が強いと言う「精神病者」と一緒にいると、一緒に妄想やせん妄が強くなるという説の感応型精神病。朱に交われば赤くなる。そんなノリかな。真実は、わかんないけれどね。
新興医学出版社

こんにちは。

 

感応精神病という症例がある。

基本的には、ある程度の妄想を訴える精神病患者に対して、「情緒的」に繋がった人間が、精神を同じように病んでいくのである。その情緒的とは、親子 であったり、兄妹であったり、同じ思想を共にする仲間かもしれないし、教祖と信者かもしれない。はてさては、友達同士かもしれない。

霊能は、よく霊感を持つと言う人のそばにいれば、同じように見えだしてくるという説があるが、そこを考えると、「同じような霊感を持ち始めるのは、感応精神病」ではないだろうか。

しかし、感応精神病は、過渡期にあって、緊張型の統合失調症(常に緊張状態)を送っていた人と、離れるなりすると、繋がりが切れるのか、ある程度収 まることがあるようである。大体、霊能関係の人や、宗教関係の人とは、最初の内は、「同じ思想」で純粋に動けたことがあったかもしれない。しかし、段々相 手が強さを増してくると、もう片方や色々な人間には、不信感を募らせるような言葉を吐くことがある。

「思想は同じかもしれない。」

「でも、到達点は人それぞれだから、価値観の完全な共有を目指すのは無理ではないか。」

 

そんなことを考えて、人は必ず相手に不信感を抱く、しかし、抱いたところで離れればよいが、それ以上一緒になると、まるで伝染病の様に、自分にも妄想が伝染してしまうのである。

職場の中でも、職場の雰囲気というものがあり、採用する側は、職場の雰囲気に馴染める人を採用したいと思うはずだが、どこかでミスマッチな採用を行 う事もある。前にも話した「ケミストリー効果」を狙う為である。なれ合いだけの職場では、何も進展するところがない。発展していく、飛躍した発想は、いつ も自由な自分の中に存在する。

職場の理念に賛同できても、完全に指導者の理念には賛同できない人だっているはずだ。

それが、宗教や、霊能者との集まりや、色々なところで、そういう不穏な動きが出てくる。

 

その輪を離れれば、レベルの低い人間との付き合いがなくなるのだから、いいことだと、誰しも思う。しかし、時として、レベルの低い団体を「自分より高位に見てしまう」傾向が人には必ずある。だからこそ、その低いレベルの人間に、一生懸命しがみつく人もいることは確かだ。

この感応精神病は、離れ、過渡期にいる精神病患者からの上手な隔離こそが、伝染を防ぐと言う考えだが、どうだろうか。今じゃ、ネット社会。見えない 電線で張り巡らされたこの世界の中で、わたし達は、割ろうと思えば、相手のいる場所まで割り出すことが可能で、下手をしたら、相手の住所も分かってしまう ことが多い。だからこそ、伝染は、ひっそりと、ネットを伝って伝染するケースもある。

例えば、強烈な発信元のブロガーと、その読者であったり。そのケースだと、ブロガーは、書籍を出す「ビジネスモデル」として、誰にも手が届きそう で、実は中々実行しにくい夢をかなえた人と、簡単に向き合う事ができるので、割と好まれやすい傾向がある。つまり、その布教を行う活動のツールとしては、 かなり色々な人に、「目の前で説得するからこそ生まれる警戒心」を抱かせないからこそ、好まれるツールでもあり、時として、人が道を誤ってしまうツールに もなりうる。

ネットは、正しい事だけが書いてあるわけではなく、あなたをどちらかの方角へ誘導したい人が必ずいる。

その人は、SEO対策などを行い、自分が検索上位に上がるように設定し、ランキングでは上位を装う。すると、人は、「こんなに知名度があって、こん なに支持されているひとなのか」と思い込んでしまい、その人を正しいと思うようになってしまい、同じような思想を持っていれば、なおさらシンパになる。

あなたは、そうして出来ている、ネット上の海を泳いでいる。当てもなく、暇つぶしかもしれないし、何か得られるかもしれないと、すがる思いで泳いで いるケースもあるだろう。しかし、あなたは、何をもって正常と言えばいいのか、それが分からないからこそ、泳いでいるのか、溺れているのかさえも分からな いだろう。

そこへ、もっともらしく、あなたは溺れている人だと言うひとがいて、「どうしたらいいですか?」と尋ねたら、答えてくれたとしよう。もう、そうなっ たら、あなたは答えてくれるまで、その人の開かない門を叩き続けるのだ。答えた人は、善意でも、段々、尋ねる人の依存症が強いと、うっとおしくもなる。そ うなっているかどうか、自分はどう相手に思われているか、ネット上で分かる判断材料はあるのか。その人が応えてくれなくなった、その人が短い文で終わらせ た、そんな些細なことから、色々邪推してみたくもなる。

顔色が分かる、対面より恐ろしいところは、そこにある。

そして、同じ感覚を共有していることについて、考えに考え過ぎると、病んでしまうのだ。

情緒的に繋がることが、簡単になったネットの世の中だからこそ、見えない相手との適切な距離がとても大事になる。自分は違うように相手を思ってて も、相手は同じように思ってくれている確証が何一つない世界である。男だと思ってたら、女だったとか、女だと思ってたら、男だったとか、同好の士と思って いたら、ステマだったとか、サクラだったとか、良くある話が、いまここにある。

 

あなたが、自分の思想に対して、思い詰めなければ、そもそも、感応精神病も起きない。文章半分受け取って、大人な対応で、あっそうですか、こう言う 事もありますけれど、こんなこともあるのになぁと思っていればいい事で、それをなんとしても相手に伝えようと思って、相手に要求したら、こんな世界は、感 応精神病だらけになってしまう。

話半分でいいのだ。へーそう、そんなことなんだ、だけれど、それで成功した人の二番煎じになりたい、それで成功した人の「対等な相手になりたい」 等、色々考えだすと、世の中は、欲が絡んでくると、難しいものである。下手すれば、現在成功している人の、足を引っ張ることもしかねない。

 

ただ、あなたは切羽詰っている。切羽詰っている人は、周りが良く見えない。周りが良く見えない時は、騙されるときだ。

 

だから、一旦上がったテンションがあって、もし、それであなたに不思議が起きてしまって、色々と考えることがあったとしても、心まで染まってはいけ ないんだと必ず思って欲しい。こんな時にこそ、心にどこか、熱くなっている自分を冷ややかに見る目がなくては、感応精神病になっても不思議ではないのだ。

相手と思想が同じでも、到達点が違った場合、絶対に自分の到達点こそが、人類を救う道だと考えてやまない人間がいて、「あなたに脅し」を複数人で囲い込みのような状態で行ってきた場合には、正直に言えば、そこからすみやかに、争いごとになる前に、離れなさい。

それ以上に、楽しい世界は世の中、沢山あるから。

 

 

秘密 −トップ・シークレット− 12

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俺の脳を見てくれよ。そんな熱愛にマジ出会うのが、霊能者です。