医者とおかんの「社会毒」研究
内海聡
三五館
2013-10-23
(ふざけるなって感じの人ですよ、この人。恐らくこういう人の仲間が、砂糖を禁止とか、コーラは脳を溶かす危険物質とか言い出すんでしょうけれどね。)

こんにちは。

誰も信じてはいないとは思いますけれどね。医療の中でも、代替医療の大体医療。
よく、正式な訓練を受けたわけではない自称カウンセラーや、健康食品で何とかしようとする人が、「医療のすみっこでやっています」とは言いますけれどね。
肩書が医者であろうがなかろうが、どうってことないですよ。

全ては、器質によるのです。
色々な病が起こる理由も、結局はあなたの体内分泌物に寄ったり、色々なホルモンに作用されるのです。しかし、最近、砂糖は子供をキレやすくするという意見が「定説」ですよね。これ、低血糖になりやすい方々はどうしたらいいんですかね。
わたしの家系は、白い砂糖を上手に、脳のエネルギーに変換することが可能なんです。なので、わたしと向かい合った人は、驚いて嫌がるほど、わたしがコーヒーや紅茶に、何倍も砂糖を運ぶのを見ていると思いますよ。
うちは、息子と一緒で、砂糖がないと頭の回転が鈍るのです。上手に、炭水化物をエネルギーとするより、砂糖をエネルギーにした方が脳の回転が速いので、砂糖と炭水化物は別腹なんです。
それで、キレやすい息子達かというと、キレないですよ。

キレやすい子供たちと言うのは、親を見ているとよくわかります。親が、理不尽を子供に強いることに対し、子供に忍耐力を養わせないのですわ。ノビノビ育てたいという気持ちと、集団の中で協調性ができるように育てるのは別ですからね。あれは、完全に親のしつけが甘いのでしょう。

学校や社会は、集団で協調性がある人を尊びます。無論ですが、空気を読んで、その場を馴染む人を尊びます。ですが、その場の空気を察するどころか、いつも自分に快適にしてくれて当たり前という育てられ方をした子供や、周りが皆大人で、子供一人という環境の中で、子供らしさを「わがまま」にて表す子供がいます。

そういうケースは、親のしつけが甘いんじゃないですかね。親が本気で子供と向き合っておらず、子供がいることこそ感謝という考え方で、結局、子供の言うなりになると舐められているからこそ、子供はわがまま放題になるのではないですか。

子供には子供の領分があり、子供の領分を超えることを昔の日本の村社会は厳しく律してきました。しかし、今は高齢で子供を産む傾向が強く、その授かった子供の言うなりになる人が多いです。砂糖の糖分が入ったジュースを、制限させられない親や、店先で、お会計を済ませている親の下で、ごねて寝っ転がっている子供を見てて強く思うことがあります。

あなたの甘さが、一番の毒なのではないですか?

特に医療関係では、あれだこれだ申しますけれどね、アトピーにせよ、アレルギーにせよ、色々と子供には持っている領分があるのですよ。それを越えた無理をさせれば、子供は身体症状として出ますし、そうではなくても、苦しむ子を見るからこそ、あなたは子供に甘くなるのでしょう。

子供の器質に合わせた身の丈を、親のあなたがよく理解しないで、きちんとそこを甘さでカバーせず、しっかりとしつければ、あなたは毒な親になりませんし、子供もアダルトチルドレンになることはないですよ。

キレやすいと、ただ砂糖を禁じるのでは、子供も困ってしまうでしょう。それをどう説得し、どの程度までで制限しなくてはならないのかを決めるのは、器質を遺伝させている親のあなたの仕事なのではないですか。

アトピーの親の元にはアトピーの子供が生まれます。あなたが苦労した面を子供に引き継がせたくない気持ちは分かりますが、それと成長のもとを断つのとは話が違いますよ。

わたしは、全ての医療の本は、結局は総合的に見ての感想文であって、自身に当てはまらないと思っています。実際、わたしは、筋肉が溶けるスタチン系が飲めないのですが、高齢者において、自覚症状はなかったけれど、実はスタチンを飲んでいて、筋肉が溶けて、動きが思うように取れなくなった患者さんなどがいます。
でも、飲める人もいるのですよ。飲める人にとっては、画期的な薬です。だからこそ、向き不向きがあるのだとわたしは思うのですよ。
医学に絶対的な正解は、ないと思うんですね。

あなたの精神病の症状も薬を止めなさいという医者本や、代替医療の人もいるでしょう。でも、それで薬を辞めてしまい、統合失調症が寛解から、極度の躁転になり、万能感や全能感を感じて、「占い師」や「霊能者」になりたいと言い出す人がいます。そうなると、こういう人はもう止められないですから、妄想と現実が分からなくなって、多方面に迷惑をかけてしまいます。

そうなった場合、あなたはその止めなさいといった責任を果たして取れるのでしょうか。

他にも、薬に依存しがちな人はいます。ストレス解消が苦手で、人とのコミュニケーションではストレスが溜まるので、ひたすらオーバードーズや、リストカット、そんなことで自分を慰めるしかない手段の人もいます。リストカットも下手をすると、手首や腕に、障害を負ってしまいます。でも、コミュニケーションで余計にストレスを感じる人に、絶対何がいいと言えるのでしょうか。

他、色々な方々がいます。苦しんで、辛い気持ちは同じだと思います。でも、甘えが、結局はその人を怒りに向けさせたり、憎しみに向かわせたりするんですよね。下手な情けは、依存症の人からしたら、大変に「甘い毒」です。

そういう中で、一人一人を丁寧に診療すると、きっとその医者は潰れてしまうのでしょう。でも、その中で、苦しむ人がいて、苦しむからこそ、何かしてあげたいと思い、代替医療が、大体医療のような真似ごとを始めるのでしょう。

愛情は、誰にとっても「喉から手が出るほど欲しい」ものです。優しさは、辛くて折れそうな心に「染み渡る甘露」です。だからこそ、簡単に手に入らないモノを、手に入りそうな風を装い、囲い込んで無責任に金を搾り取ろうとするひとの考えは、全く理解できません。

ひとはそんなに強くないです。だからこそ、悩み苦しむのではないでしょうか。親の愛情から始まって、社会に受け入れられない自分を見つけた時の子供の絶望感を分かってあげる事ができるのであれば、できれば、子供が、社会で上手に泳いでいける方法を教えてあげられる親になりたいと思いませんか?



毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)
スーザン・フォワード
講談社
2001-10-18